東京庚申堂 > 庚申堂ラボ > 一晩で、手品100個やってみた。
page 2/2 ひそやかな後半戦
深夜にがくんとペースダウン
終電組が帰宅し人数が減ってからも、もちろん挑戦は続く。しかし演じ手も観客も少ないうえに、手品のネタも簡単にできそうなものはだいたいやりつくし、難しそうなものばかりが残っている。モチベーションに黄信号が灯る。
午前3時。新ネタにいきづまった我々は、「科学手品」の本に光明を見出した。「下敷きを頭にこすりつけて持ち上げると静電気で髪の毛が浮いてくる」といったステキな現象を起こしてくれる解説書だ。
まさかの3人体制
午前4時を過ぎ、撃沈者が続出。そしてついに生き残りは3人のみとなった。
3人ということは、3回に一回は担当が回ってくる。そして観客は2人だ。もし、2人で行う手品をやろうとするなら、観客は残りの1人となる。演じ手より観客のほうが少ないマジックショー。かなりミラクル。
だが3人は、淡々と手品を演じ続けた。眠気のせいで手品の手順がなかなか頭に入らず、やたら時間がかかる。
寝ぼけまなこのフィナーレ
朝6時半をすぎると、眠っていた参加者が起きだし、再び加勢にまわろうとした。しかし寝起きのためか、徹夜組よりさらに頭がはたらいてない様子で、まったく実演には至らない。
結局、徹夜組の3人が延々交替で演じ続け、とうとう99個まで演じ終えた。100個目はせっかくなので起きてきたうちの一人に、定番中の定番と思われる「スプーン曲げ」を演じてもらった。
証拠・手品100個やってみた。のまとめ動画
今回映像を撮ったので、見せ場のみをまとめた動画をアップする。実際に演じる時には、「マジックショーの曲」としておなじみの「オリーブの首飾り」をかけていたのだが、音楽著作権の関係で使えないので、google社からAudioSwap機能で提供される音楽をあててみた。
さて、今回いちばんわかったというか、痛感したのは、「一晩で手品を100個覚えて演じるのはかなりしんどい」ということだ。いままでもボーリングやドミノなど、達成モノにはいろいろ挑戦してきたが、今回かなりハードに感じたのはおそらく、頭を使う作業だったからだと思う。
ほかに、やってみた結果こんなことを発見した。
- プロの手品は、手のしなやかさと目線が違う。
- ネタにつまったときは、科学手品。
- もっとネタにつまったときは、子供の時流行った手品を必死に思い出す。
- 寝起きに手品は向かない(やるほうも、見るほうも)。
- 観客は、多くいるほうが手品のしがいがある。
各自が習得した手品のネタは道具も含めて持って帰ってもらった。この夜みんなが覚えた手品が、どこかでだれかにサプライズを引き起こしていれば、それが今回の一番の成果だと思う。
お疲れさまでした。