page 2/2 青龍&玄武の章
青竜(東)inらーめん きちえもん(八千代)
さて、ここまで順調にミッションをクリアしてきたが、次の青竜はいわくつきの場所だった。じつは「青いラーメン」というのが東京近郊(のウチより東側)にはなかなかないのだ。
そもそも深夜までやっているラーメン屋しばりなので、それでかなり条件が狭くなる。しかも、求めるのは青色。なにがどう青であれば実在しうるのか、見当もつかない。青竜のリサーチは難航したが、結果、ウチから25kmも離れた千葉県の八千代という場所に、解答がみつかった。
遠い八千代までの道中、よもやま話に興じる。今回初参加の大学生は、ぼくらもおこなっている庚申講を卒論のテーマにするという。よって今回はその研究と調査のために、参加しているのだそうだ。冗談としか思えなかったが本気らしい。指導教官に怒られて留年しないことを心から祈りたい。
などと話しているうちに、とうとう3軒目に到着した。
そうなのだ。この店は「グリーン麺」という、これまたあまり他にない麺を選べるのがウリだった。店のオヤジさんに聞くと、これはクロレラを練りこんでつくってるそうで、思ったよりクセがなく、豚骨スープによくからんで実に美味しかった。
玄武(北)inらーめん錠屋(北千住)
さあ、ここまで来ればゴールは見えている。ラストは、北千住まで戻って、「らーめん錠屋」でつけ麺。そろそろラーメンを食べ飽きたお腹につけ麺の新鮮味という、練りに練られたこのスケジュール。今回のネタは軽く成就した、と皆が思ったその時、事件は起きた。
まさかの、リサーチミス。 黒いラーメンなんて、黒坦々麺だとか簡単に見つかるだろうと高をくくって、ロクに調べもせずに来てしまったが、この店の黒丸は「黒胡椒を練りこんだ麺」のことで、黒々としたものではなかった。食べてみると確かに胡椒の香りが口の中に拡がって、これまた食べたことのない味で美味しい。まあ、名前も黒丸だし、胡椒の粒粒も黒いし、つけ汁も黒っぽいし。。これでよしとしてもいいんじゃなかろうか。
食べ終わったあと相談し、新たにもう一杯注文することにした。そして、今度こそ正真正銘の玄武が姿をあらわした。
ミッション・コンプリート!
ということで、めでたくラーメンの色で四神相応を構成することができた。以下にその概要をまとめてみた。
一晩で、ラーメン4杯。キツいかと思ったが意外と平気だったのは、行った店がすべて美味しかったせいが大きいと思う。多くが深夜営業しばりになってしまうため、行く前は不安もあったが、どれもまた行きたくなるクオリティの高い店でラッキーだった。
今回完成した四神相応のエネルギーによって、なにか素敵なご利益がありますように。あと、今回のラーメンのエネルギーが、メタボリックな状況に寄与しませんように。