東京庚申堂 > 庚申堂ラボ > 目白と目黒は、どっちが強いのか!?
page 2/3 前半戦
目黒班は、目黒雅叙園から攻めることにした
11時。両班二手に分かれ、それぞれの陣地へ。まずはどの場所で協力をあおぐか決める。
目黒班は、目黒でもっともポピュラーだと思われる結婚式場「目黒雅叙園」を目指すことにした。その道中、披露宴に向かうとおぼしき女性がいたので、さっそく追いかけてお願いしてみる。
目白班に対し、一手目にコマの置かれた場所「C4」を伝える。と同時に、「棋譜係」がその内容と時刻を棋譜に記入。どんな人だったかとか、指すときの反応など、気づいたことがあればメモする。
こちらの手が終わったら、相手の班が誰かをつかまえて一手指してもらうまで、待機となる。だが、2分とかからないうちに、ケータイが鳴った。
そうやって目白班とやりとりしながら移動。一つ目の目的地に着く。
しばらく、この雅叙園の前で通りすがりの人に、一手ご協力をあおいでみる。読みどおり、ここは人通りが多く、声をかけるのに困ることはない。しかも、やる前に懸念していたように、まるで立ち止まってくれないかと思いきや、わりと高確率で協力してくれる。
だが、とりあえず一手打ってはくれるものの、あまり考えてはくれないようだ。そのうえ「なぜ、どことオセロの勝負をしているのか」などにも興味がない様子で、パッと見打てそうな箇所にコマを置いて、いそいそと去っていく人が多かった。いかん、これでは負けてしまう。
一方、目白班は。。
そのころ、目白班は「大学生ならばノリも頭もいいだろう」との予想から、目白駅前にある学習院大学に陣を構えていた。
結果、読みどおりの入れ食い状態。大学生が多かったが、あえて他の層にアプローチしてみても、すべて順調。断られることはほぼ、ない。
あくせく急いで過ぎる人は少なく、みんなじっくり先手を読んで打ってくれる。また企画の趣旨も好評で、後日結果をwebにアップする旨伝えると、「楽しみにしてますよ」と応援してくれる人もちらほらいた。
目黒とのこの温度差はなんだ。
そして再び目黒班
さて、場所を目黒川周辺に移動した目黒班も、若干の手ごたえがつかめてくる。人通りの多い橋の上で網を張ったが、雅叙園付近のときよりはみんな協力的で、断られる割合もより少ない。やはりさきほどの行人坂の急な斜面では、立ち止まりづらかったのか。「赤信号待ちの人はヒット率が高い」という技も編み出し、一気に追い上げをかける。ところが。
23手目。小学生3年生ぐらいの女の子が、まさかの奇策に打って出た。お母さんの「ココなんかいいんじゃない」という言葉に耳を貸さず、マイウェイを貫いたのだ。
電話越しに目白班の高笑いをききながら、こちらの一手を伝える。次の白手は当然、はじめての角を獲得。これで一気に目黒が劣勢になった。
空気感が対照的な目黒と目白
その後、少しでもいい手を打ってくれそうな協力者を探し、目黒班はほうぼうを歩き回る。
しかしその一方、目白班は……
お昼御飯でいったん休戦
午後1時。両班はふたたび代々木駅に合流し、昼食をとることにした。ここで前半戦終了。