みなさまこんにちは。
突然ですが、春ですので、新しいことはじめようとおもいます。
今回から月に一回ほどのペースで、
庚申講や庚申堂にまつわる、肩の凝らない読み物を
庚申堂通信にて配信していきます。
配信するのは、満月の日の夕方にしようと思います。
つまり、この読み物があなたの元に届いたら、
その日は満月です。
お好きなお酒を片手にベランダに出て、
月を愛でてみては如何でしょうか。
今夜も、月がとてもきれいですよ。
さて、それでは読み物をはじめます。
第一回目の今日は、ぼくがネットサーフィンしていて
みつけた、ちょっとした偶然のお話です。
蟲話01 「庚申草のはなし」
◆ 蟲のこと
道教では古来より、人の身体の中に三匹の虫がいる、
とされていました。
その虫は悪い虫なので、本当は退治したほうがいいのですが、
退治するには厳しい修行が必要だと、云い伝えられていました。
◆ 庚申講のこと
庚申の日の晩、三匹の虫は宿主の体内から抜け出て天に昇り、
宿主の悪口を神様に伝えてしまいます。
それを防ぐために夜通し起きて見張っていよう、というのが
かつて日本で盛んに行われていた、庚申講のルーツです。
ここらへんのはなしは、みなさんにはもうおなじみですよね。
◆ 庚申山のこと
この庚申講で、古くから信仰対象とされてきた山が、
栃木県にある庚申山です。
庚申山は頂上には山荘があったりする、わりと本格的な
高い山で、ぼくはいつか登ってみたいなと思っています。
◆ 庚申草のこと
庚申山について、いろいろしらべているみると、
この庚申山の中腹に、庚申草という花の
群生地があることがわかりました。
庚申草はこの庚申山とその隣の男体山、女峰山の一部
にしか生えない貴重な草花で、庚申草という名は
もちろん、庚申山からきています。
◆ ここで、話をまとめます
悪い虫を見張るのが、庚申講で、
庚申講の信仰対象が、庚申山で、
庚申山に生えるのが、庚申草。
となると、その庚申草というのはどんな花なのか、
知りたくなります。
ぼくはすごくわくわくしながら調べました。
すると。
◆ ○
庚申草はこんな植物でした。↓
http://www.oze-info.com/~guide-eye/kousinsou.htm
なんと、食虫植物(=虫を食べる植物)だったのです。
花が虫に食いついて、お話の頭と尻尾がつながり、
見事にお話の輪っかができました。
あら、びっくり。
■
こんな感じの読み物が、届きます。
次の満月は、五月五日です。
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