中身で勝負できないか
さいきん合コンづいている。
生まれて初めて行った昨年末の合コンからは、めでたく夫婦が誕生し、婚姻届の証人欄を書かせてもらった。また、企画を手伝った4月の合コンでもまさかの一組誕生。来年2月に挙式の予定だ。
ひょっとしてこれは、なんかあるんじゃないか。ぼくは実は、ハレ男ならぬモテ男なんではないか。(←自分がモテてるわけじゃないのでこの呼称は違う)
しかし一方で、合コンには限界がある、とも感じている。だって、見た目勝負じゃんあのシステム。いきなり口調がくだけてしまったが、ほんとそう思う。もっとこう、中身勝負の合コンがあってもいいんじゃないか。
ということで、お互いの顔が見えない合コンをやってみることにした。仮面舞踏会ならぬ、仮面合コンだ。そしてこれを恥ずかしがらずにできる日と場所は、この一点しかない。
10月31日土曜日19時、秋葉原。
ハロウィンの夜。コスプレイヤーでにぎわう街。その駅前ビルの居酒屋に、男女8人が集合する。「お互いの顔がみえない」がコンセプトなので、女子にあらかじめ入っててもらい、あとから男子が入室した。
はじめこそ、お互いの異形にひき気味だったが、鏡をみて自分も同じであることを確認すると、わりとスムースに打ち解けていった。ようするに、慣れた。
外見が普通じゃないので写真だと異空間っぷりがすごいが、話す内容は、わりと普通の合コンだったと思う。ただ、今回ならではの場面もあり、 それがかえってお互いのキョリを縮めたかもしれない。
ラストはオープンザフェイス
さて、問題は〆をどうするか。お互い顔を知らないままで解散するか、それとも最後にははずしたいか。多数決を取って決めるつもりだったが、デザートが来た時点で「デザートぐらいはすっきりして食べたい」という意見が複数あった。どうやら着け慣れない仮面はやはり違和感があるらしく、飲みながらもぱたぱたと仮面を浮かせて風通しを良くしている人が多かったのだ。
ならば、ということでみんなで同時に仮面をとる。
はずした瞬間、解放感があると同時に、なぜかテレた。急に素に返っちゃった感じというか。
ひととおりお互いの印象を話し合う。見た感じ、素顔をみてあからさまに落胆した人はいなかったようでほっとした。その状態でも少し話し、無事に会を終えた。
まとめ
以上が、ハロウィンの夜行った仮面合コンの一部始終だ。顔を隠せば会話や仕草などで判断するしかなくなり、結果が違ってくるんじゃないか、と思ってやってみたが、その試みはある程度成功したと思う。仮面がみんな同じモノだったこともあって、外見の差は一切感じなかったし。
後日、参加した方々からも感想をメールで送ってもらったので、その一部を紹介したい。
気付いたこと- いつもよりちゃんと人の話の内容を聞こうという姿勢になってました。(女子)
- 何故か、本来の自分とは違う気がして、ポンポン話すことができた。ふしぎ!(女子)
- チラリズム的な要素がすごく萌えた。(男子)
- ふだんの会話よりお互いに目を合わせる時間が長くなるかも。顔が見えないぶん恥ずかしくないのと、目を見ないとどこを見て話したらいいのか分かりにくいからかな。(男子)
- 仮面で隠れてない顔のパーツから、ある程度想像しておいたので、大きなギャップはなかったかな。(女子)
- 仮面を取ってがっかり・・・ってことがなくて本当によかった!(女子)
- かわいさも、かわいくなさも、とにかく隠してしまうのが仮面の効果だとわかった。(男子)
- 仮面の中を勝手に妄想して、全員がモデル級??のイメージになっていたため、仮面を取って少し現実に引き戻された…。(男子)
みんな仮面の下の思いはさまざま。でもいずれにせよ、全般的にわりと好評で、またやりたいという声すらあった。ただこの成功は、メンバーによるところも大きいと思う。今回、ドタキャン発生のため訳もわからず連れてこられた人も含め、楽しみつつ楽しませてくれた参加者全員に、感謝しています。どうもありがとう。