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coffeeならぬ#c0ffee
まずはちょこっとだけ、専門的な話。
web上で色を指定するときには、000000~ffffffのカラーコードが使われる。#000000が黒、#ffffffが白、#ffff00だと黄色。htmlで赤い文字を書きたいときは、
<font color="#ff0000">赤い文字</font>
と書けば、その色が表せる。ちなみに主な色の一覧は、こんな感じだ。
カラーコードに使われる文字は0~9とa~fなので、たとえば#c0ffeeというコードもありうる。oがないけれど、かわりに数字の0を使って、c0ffee。
てことはだ。#c0ffee色の飲み物があったら、web業界ではたらくみなさん用のコーヒーってことで売れるんじゃないだろうか。ということで、つくってみることにした。
「青い食材はない」問題
まず#c0ffeeはどんな色かというと、こんな色だった。
ここでいきなり難問にぶちあたる。え、水色?水色って作れるんだっけ?
ネットで調べてみると「自然界に青い食べ物はない」というのが定説のようだった。むしろ食欲を減退させる色だということで、着色料を使って食べものを青色に染める遊び(やダイエット)が数年前にweb上で流行ったりしている。
もちろん、「青色一号」などの合成着色料を使えば簡単に作れるだろうけど、それだとどんな味だろうとその色にできちゃうわけで、なんでもありになってしまう。やはりここは、「色を再現していって、たどりついたところの味こそが#c0ffeeの味」としてチャレンジしていくほうが面白いんじゃなかろうか。
ということで、方針を決めた。
- できるだけ、自然の食材を使ってつくることにこだわる。
- 着色料そのものは使わない。ただし、着色料が使われているメジャーな商品は、使っていいこととする。
二番目ですでに、日和っぷりがみてとれる。だって青い食材がないのに水色つくるなんて、できそうにないんだもの。
キャラ弁界からの愛の手
はやくも企画倒れの予感の中、思わぬところにヒントがあった。ググってるうちにみつけた、キャラ弁で「ドラえもん」をつくる方法だ。
キャラ弁を作るお母さんたちは、やはりあまり子供に変な添加物を与えたくないのだろう、なるだけ自然な食材で作る方法を模索していた。その中に、ドラえもんのような水色を出す方法として、「紫キャベツや紫芋パウダーをアルカリ性のものとまぜる」やり方が載っていたのだ。なんでもアントシアニンという色素がアルカリ性になると青く変色するのだそう。これだ!
ということで、A.人工着色料が使われた青い食べ物や飲み物を使う。B.なるだけ近い色の食材で色の再現を頑張る。C.アントシアニン系を使って青色を出す。の大きく3通りの作戦で、本番に臨むことにした。