〜いずれは皆の集まる大海に広がる〜
本文へジャンプ 2006年02月11日update 

 


【しずく】八滴目

2005年07月31日降下


こんにちわ。あっきぃ@今週から無職です。

7月27日に会社勤めが完了しました。大学を卒業して8年チョい

長いようで短かったようで、思い起こせば色んな経験をしてきたなぁ

この10日位色々ありまして、しずく通信も納期遅れしてしまいました。

で、本日は頑張って2発送ります。

って言っても未だ2発目書いてないけどね・・・

まあ今から頑張ります!

ほな8滴目ぇ

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

番外編vol.V『もののけの森』

標高が高くなるにつれて、空気がひんやりとしてきた。
島の上部には雲がかかり、
海を見下ろすと薄らと霧が樹々を包んでいる。
周囲の視界はそれほど悪くは無いのだが、遠く海上から見るとここは雲の中なのだろう。

やがて目的地への分岐へ差し掛かり、残り1kmは細いぬかるんだ林道になった。
薄暗い森に細い小道が続くのだが、くねくねとした道の先は20m先の予測が出来ない。
そんな林道で非常に印象深かったのは、樹々の様相であった。
幹が途中でぐるっと一周してから更に上へ伸びた樹(まるで知恵の輪のようだ)。
何の支えもナシに根元から斜め30度に傾いた巨木。
樹木を被うコケは美しい水滴に潤い、薄暗い森の中でキラキラ光っていたのがとても綺麗だった。

後で調べて分かったのだがこの御蔵島は巨木の密集地でもあるらしい。
なんと幹周り5m以上の巨樹が491本もあるそうだ。ピンとこないだろう。
これは日本全国の巨木(幹周り5m以上の樹)の約5%にあたる。
港区ほどの面積しかないこの小さな島に5%…。その密度は想像を絶する。

この奇怪な樹々。
ヒンヤリとした空気。
人工音は皆無。
今にも何か出てきそうだ。
まるで宮崎駿の世界。そう『もののけの森』?
 
ゆっくりと走り続けると、やがて展望台が見えた。
木でバルコニーのような展望台が組まれている。
ドキドキしながら展望台の先端へ一歩進んだ。

 『…見えない!?(‐。‐;)』

そう、完全に雲の中で周囲はホワイトアウトである…

to be continued…