東京庚申堂通信 ちょっと蟲のイイはなし

庚申草のはなし

蟲話 #01 2004年4月5日 満月
みなさまこんにちは。突然ですが、春ですので、新しいことはじめようとおもいます。今回から月に一回ほどのペースで、庚申講や庚申堂にまつわる、肩の凝らない読み物を庚申堂通信にて配信していきます。配信するのは、満月の日の夕方にしようと思います。つまり、この読み物があなたの元に届いたら、その日は満月です。お好きなお酒を片手にベランダに出て、月を愛でてみては如何でしょうか。今夜も、月がとてもきれいですよ。

蟲のこと

道教では古来より、人の身体の中に三匹の虫がいる、とされていました。その虫は悪い虫なので、本当は退治したほうがいいのですが、退治するには厳しい修行が必要だと、云い伝えられていました。

庚申講のこと

庚申の日の晩、三匹の虫は宿主の体内から抜け出て天に昇り、宿主の悪口を神様に伝えてしまいます。それを防ぐために夜通し起きて見張っていよう、というのがかつて日本で盛んに行われていた、庚申講のルーツです。

庚申山のこと

この庚申講で、古くから信仰対象とされてきた山が、栃木県にある庚申山です。

庚申草のこと

庚申山の中腹に、庚申草という花の群生地があります。庚申山とその隣の男体山、女峰山の一部にしか生えない貴重な草花です。

まとめ

悪い虫を見張るのが庚申講で、信仰対象が庚申山で、そこに生えるのが庚申草。

庚申草は食虫植物でした。花が虫に食いついて、お話の頭と尻尾がつながり、見事にお話の輪っかができました。

次 回 予 告

蟲話 #02 道教学者窪徳忠の気概

次の満月は五月五日です。